some と any、誰でも知っている単語ですが、正確に理解するのはなかなか難しい単語です。
この記事では some と any の基本的な使い方と意味の違いについてまとめて解説します。
some
形容詞 some
There are some students in the classroom.
(教室に何人かの学生がいます。)
複数形の名詞の前に some があります。
I have some money.
(金をいくらか持っています。)
数えられない名詞の前に some があります。
というふうに不特定の数または量を表して「いくつかの(何人かの)、いくらかの~」という意味になります。
この some は形容詞です。
代名詞 some
Some of the students are not interested in the books in the school library.
(一部の学生は学校の図書館にある本に興味がありません。)
She was not familiar with some of the faces at the party.
(パーティーには彼女の知らない人達が何人かいました。)
これら二つの文は否定文ですが、 some が使われています。
一つ目の例文の some of students は、「学生のうちの一部の人」という意味です。
一部の学生は図書館の本に興味はないけれど、図書館の本に興味がある学生は他にいるということがこの文からわかります。
つまり、部分的否定です。
否定文でも some は使われるんだ。
これらの some は代名詞です。
否定文、疑問文の any
形容詞 any
否定文、疑問文では、some ではなく any を使います。
複数形の名詞または数えられない名詞の前に置きます。
There aren’t any students in the classroom.
(教室に学生はいません。)
Are there any students in the classroom?
(教室に学生はいますか。)
不特定の数または量を表して「いくつかの(何人かの)、いくらかの~」という意味になります。
この any は形容詞です。
代名詞 any
She was not familiar with any of the faces at the party.
(パーティーには彼女の知っている人は誰もいませんでした。)
この例文は上述した「代名詞の some」の例文の some を any に置き換えた文です。
“not ~ any ~ ” で 「誰も(何も)~ない」となって、全否定になります。
not ~ any ~ は全否定になるんだ。
Any of the students are not interested in the book in the school library.
否定文で any を使う場合は、not ~ any です。any ~ not は通常はありません。
肯定文の any
形容詞 any
You can come to see me any time you like.
(君の好きな時いつでも会いに来ていいですよ。)
He was ready to answer any question.
(彼はどんな質問にも答える用意があった。)
この any は 「どんな (どの)~ も」という意味で、制限なしにどれでもという意味合いがあります。
代名詞 any
You can have any of those apples in the basket.
(かごの中のリンゴのどれでもあげます。)
Any of my friends will help you.
(私の友達の誰でもあなたを助けるでしょう。)
この any も「どれでも(誰でも)」という意味です。
まとめ
- 形容詞の some と any は、名詞の前に置いて、不特定の数、量を表します。この場合、some は肯定文で、any は否定文、疑問文で使われます。
- 代名詞の some は否定文でも使われますが、部分的否定になります。
- any の否定文は全否定になります。
- any の肯定文は制限なしにどれ(誰)でもという意味になります。
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