動詞には to 不定詞と動名詞の両方を目的語に取る動詞があります。
このタイプの動詞の大部分では目的語が to不定詞でも動名詞であってもその句の意味は変わりません。
しかしながら。なかには目的語となる語が to 不定詞の場合と動名詞の場合とではその句の意味が違ってしまう語があります。
「~を忘れる」という意味のある forget はそのような語のひとつです。
forget to do は「~(これから)することを忘れる」、forget doing は「~(過去に)したことを忘れる」という意味なります。
forget to do (to 不定詞)
I forgot to buy a carton of milk at the supermarket.
(スーパーマーケットで牛乳を1パックを買うのを忘れた。)
この例文の主語(I)が、「忘れた」ことー to buy a carton of milk ーはこれからすることを意味しています。
次に現在形の例文を確認します。
Don’t forget to turn off the switch when inspecting the electrical device.
(電気機器を点検するときは、スイッチを切ることを忘れてはいけません。)
このセンテンスが述べられた時点では、当然ですが、スイッチは切られていません。
forget to 不定詞 はこれからしようとすることを忘れるという意味になります。
forget doing (動名詞)
I’ll never forget buying a carton of milk past its sell-by date at the supermarket.
(あのスーパーマーケットで販売期限を過ぎた牛乳1パックを買ったことを決して忘れない。)
never forget buying : 買ってしまったことを忘れない
’forget + 動名詞´は will never forget ~ing (~したことを決して忘れない)で使われることが多いです。
その他の動詞;remember, regret
remember, regret なども同じように使える動詞です。
[remember]
Remember to turn off the gas before inspection.
(点検前にガス栓を閉めることを忘れないでください。)
I remember telling you the story.
(あなたにその話をしたのを覚えています。)
[regret]
I regret to announce that I have to resign.
(残念ですが辞任しなければならないことをご報告します。)
He regrets neglecting his duties.
(彼は自分の義務を怠ったことを後悔している。)
まとめ
・forget to do は「~(これからすることを)忘れる」
・forget doing は「~(過去にしたことを)忘れる」
否定で使われることが多い: ‘will never forget ~ing’ (~したことを決して忘れない)
・remember, regretも同じよう使えます。
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