ask は「(人)に聞く、尋ねる」という意味と「(人)に頼む、要求する」という意味で使われることが多い語です。
‘ask 人 to do’ は 「人に~をすることを頼む、要求する」という意味で頻繁に使われます。
この記事では、’ask 人 to do’ と ‘ask to do’ (ask の後に人がない)との違いについて to不定詞の意味上の主語との関係から解説します。
ask 人 to do
The governor asked restaurant owners to close their operation by 8 p.m.
(知事は飲食店主達に午後8時までに営業を終了するよう依頼した。)
She asked her husband to clean the garden.
(彼女は夫に庭の掃除を頼んだ。)
これら例文は、
S + V + O + to不定詞 の構文です。
restaurant owners → to close their operation (飲食店主達が営業を終了する)
her husband → to clean the garden (夫が庭の掃除をする)
文の主語と不定詞の意味上の主語が違っているのです。
ask to do
The governor asks to be elected again.
(知事は再選を求めている。)
Taro asked to sleep until 8 a.m.
(タローは午前8時まで寝かせてくれと頼んだ。)
これらの文型は、
S + V + O (to不定詞) の構文です。
The governor → to be elected again (知事が再選される)
Taro → to sleep until 8 a.m. (タローが午前8時まで寝る)
文の主語と to不定詞の意味上の主語は一致しています。
まとめ~
・ ask 人 to do で、do の意味上の主語は人(目的語)。「人が~するように頼む」となります。
・ask to do では、do の意味上の主語は文の主語と一致します。「(主語が)~させてもらいたいと頼む」となります。
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