not so much as には同じ語順なのに、比較対照する語の配置によって意味が違ってくる3つの文型があります。
その中のひとつ、’not so much A as B’ は「AよりもむしろBである」 という意味があります。
他の2文型を含めて以下に詳しく解説します。
not so much A as B 「AよりもむしろBである」
This island is not so much a haven as a heaven.
(この島は逃避地というよりも楽園だ。)
His argument is not so much logical as emotional.
(彼の主張は論理的というよりも感情的だ。)
She is not working so much to earn money as to socialize.
(彼女が働くのはお金を稼ぐためというよりも社交のためです。)
not as (so) much A as B 「Bと同じ量のAではない」
Today I don’t have as (so) much time as yesterday.
(昨日と同じだけの時間を持っていない)→(今日は昨日ほど時間がありません。)
We didn’t meet as (so) much hardship as expected.
(我々は思ったほど苦労しませんでした。)
[*as (so) は as/so どちらでもよいということです。 ]
not so much as ~ 「~さえしない、~でさえない」
In a crowded train, no one voices so much as a murmur of complaint.
(満員電車の中で誰も不平をつぶやくことさえしない。)
He entered the room without so much as knocking on the door.
(彼はドアをノックもしないで部屋に入った。)
without は否定を意味するので not と同じ働きをします。
まとめ
not so much as の3パターン:
・not so much A as B 「AよりもむしろBである」
・not as (so) much A as B 「Bと同じ量のAではない」
・not so much as ~ 「~さえしない、~でさえない」
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