関係代名詞 (which, who) には制限用法と非制限用法があります。
制限用法は先行詞について特定のものに制限するときに使います。
非制限用法は先行詞のある節に引き続いて、情報を追加するときに使います。
制限用法 (which, who)
I like pandas which are in Ueno Zoo. (制限用法)
(上野動物園にいるパンダが好きです。)
この文の解釈のポイント:
①上野動物園のパンダが好き
ただし
②他の動物園などにいるパンダが好きかどうかは言っていない
pandas ← in Ueno Zoo.
例をもう一つ
She has a daughter who likes pineapples.
(彼女にはパイナップルが好きな娘がいます。)
この文も同じように読めます。
①彼女にはパイナップルが好きな娘がひとりいる
ただし
②パイナップルが好きでない娘については何も言っていない
③彼女にはパイナップルが好きでない娘もいると思われる
非制限用法 (which, who)
非制限用法は関係代名詞と先行詞の間にコンマを置きます。
She has a daughter, who likes pineapples. (非制限用法)
(彼女にはパイナップルが好きな娘がいます。)
この文のコンマで区切られた前半と後半の文はそれぞれひとつの文として成立します。
① She has a daughter,
(彼女には娘がいます。)
② who (= the daughter) likes pineapples.
(その娘はパイナップルが好きです。)
例をもう一つ
I like pandas, some of which are in Ueno Zoo. (非制限用法)
(私はパンダが好きですが、上野動物園にも何頭かいます。)
(私は)パンダが好きなのであって、上野動物園のパンダも好きだし、その他のパンダも好きだということがこの文からわかります。
制限用法と非制限用法のイメージ
[制限用法]
[非限定用法]
まとめ
○関係代名詞の制限用法は先行詞について制限する用法。
好きなのは上野のパンダに制限。
○関係代名詞の非制限用法は先行詞(節)について追加的情報を付与する用法。
パンダが好きなんだけど、上野にもいるよねと付け足す感じです。
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